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▲家族△ 胸のつぶれるような思いを超えて


タイトル:胸のつぶれるような思いを超えて
担当:瀬尾 真一郎
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私は希望を失った人、自信を失った人の力になりたい、
勇気づけたいとの思いからカウンセラーになりました。

というのも、
私自身が不安を心に沢山抱えてしまう性格で
自分自身に自信がありませんでしたから。

小さい頃の私は神経質で理由もなく眠れない夜が
度々あったんです。
冷蔵庫の扉を寝る前に閉め忘れたのではないかとか、
トイレの電気を消し忘れたのではないかと気になって
何度も寝る前に確認するような子どもでした。

今思うと、親には扱いにくい子どもだったのだろうと思います。

両親には迷惑をかけたし、
心配かけたし、
大学も出してもらったし、
たくさん愛情ももらいました。

でも、その時は両親がどんな気持ちで、
育ててくれていたか分からなかったんです。

カウンセラーになって、
父親の気持ちを聞こうと思うまでは。

父親は中小企業のサラリーマンでした。

実家の前には線路があって、
そこに小さな陸橋があります。

その陸橋を父親は毎日、
軽自動車で渡って仕事に行っていました。

陸橋を超えて、下っていく頃になると、

「胸がつぶれるような思いを感じていた」

「仕事は辛かった」

「でも、天命だと思ってとにかくやるしかなかった」

と言われました。

何の問題もなくサラリーマンを勤めていたと思っていましたが
実はとてもプレッシャーを受けていたんです。

中でも倒産の危機があったときは、辛かったらしく。

「会社がつぶれるかもしれない時は必死だった」
「自分の全てを捨てても何とかするって決意していた」

そんな気持ちを打ち明けてくれました。

その甲斐あって、会社は倒産を免れたのですが
そんな事も知りませんでした。

「天命だと思って引き受けると言った政治家がいたろ」
「あれは、天職だから喜んでやるって事じゃなくって」
「天が与えてくれた仕事だから、辛くてもやっていく」
「って決意だと思うよ」

「どんな事にも何とかしようと思っていたら知恵が出る」

「後ろ向きな気持ちでは知恵なんか出ない」

「だから、お前も頑張れ」

そう言って、落ち込んでいた私を
励ましてくれました。

びっくりしました。

今までは、これしろ、ああしろとか、
それじゃ駄目だとか、
どんな事があっても仕事は辞めるなとか
頭ごなしに言われてましたから。

だから気持ちは反発していたんです。

でも、初めて父親に気持ちを話してもらって
嬉しかった。

そして、悩んでいた私の気持ちも
スッキリしたのを覚えています。

自分が苦しい時
他人がうらやましかったり
もっと良い道があるんじゃないかって
探してしまいますよね。
そのこと自体は問題ないと思います。

でも今、目の前にあることに全力で挑戦しないまま
諦めてしまうと、成長はありません。

そのことを父親は言いたかったんだと思います。

目の前に現れた、心配事、困った事、いやな事、いやは人、
したくない仕事は全部、壁なんだ。

壁ってどうしようもないことじゃない

行き止まりじゃない

壁って乗り越えられるものなんだ

それを教えてくれたように思います。

すごく悩んで、苦しんで、分かったことは
自分だけの財産です。


壁を乗り越えた人にした分からないことがある

それは、自分の成長、他人の幸せを喜べる心、自尊心、
何事にも揺るがない自分を手に入れられるということ。

悩むって、悪い事じゃないんです。

悩めるってことは、前進のために必要なことなんだって
必死に悩んでみたら見えることがあるのです。

楽をしていたのでは決して辿り着けない領域に行ける
切符を手にしているということを教えてくれたんだと思います。

そんな、父親の胸のつぶれるような思いを超えて
今、自分たちがいるんだなぁって思いました。

もしあなたが、胸がつぶれるような思いを抱えているとしても
必ず乗り越えられると私は信じています。

一緒に胸がつぶれるような思いを超えて行きましょう

by exkokoro | 2010-11-03 16:10 | 家族 | Comments(0)

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