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▲家族△ 【子育ては自分育て】


タイトル:子育ては自分育て
担当:長谷川 さとみ
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皆さん、こんにちは。
今回のコラムは「家族」をテーマに書いていきたいと思います。
第一弾は、子どもとの関わりについて体験したこと、
またそれが自分にとってどんな意味があるのか。
今まで同様、私の率直な気持ちを表現したいと思っています。


私には、二人の娘がいます。
年は二つしか違いませんが、性格はほぼ正反対です。

・長女は明るく活発、自由で大らかです。
赤ちゃんのときから誰にでもニコニコ笑顔を向けていました。
そのため、誰からも可愛がられ学校では先生からも気に入られたり
クラスでもにぎやかな中心にいるような子です。
周りと競い合い努力して得ることも自然と学んだように感じます。
親を困らせるようなことはあまりなく、育ち方もいわゆる標準で
中学生まではこれと言った反抗期もなく、育てやすい子どもでした。


・二女は大人しく恥ずかしがり屋、やさしくて真面目です。
小さいときは天真爛漫といった感じでしたが
大人しく内向的なので、あまり気にとめてもらえないこともあったと思います。
学校でも人と競い合うことは苦手で、努力がすぐには実らず
自信を持てないようでした。
自己表現をしないので、我が子の気持ちを理解できぬまま親も大いに悩んだのです。


ざっくり言うとこんな感じで、私は親として長年にわたり
「長女は分かりやすく、二女は難しい」
こんな風に感じていたように思います。
ですが、最近は子どもたちも成長し思春期に入った頃から
それぞれの個性、持ち味が表面化してきたことで
私の見方が変わってきました。

・長女は自由で大らかであるため、時に自由奔放、マイペース。
他人には気を遣うが、家族には甘えてやりたい放題が目につくようになってきた。
遅ればせの反抗期がやってきて戸惑うばかりの私はイライラ。
けれど上昇志向や自立心はあるようで、
私自身が葛藤している真っ最中です。

・二女はまだ、本音とたてまえの区別がないので不器用であるが
粘り強いことでゆっくりでも結果がついてきている。
真面目であることが信頼に繋がっているが
自分に厳しくなるためなかなか自分を認められない。
けれど、自分よりも弱い立場のものに対するやさしさがにじみ出ている。


私は親でありながら、自分にとって都合の良いことはマル
でも都合の悪いことはバツ、と
自分が基準で我が子の評価をしていたのかもしれません。
なんて情けない母親なんだろう…
「はぁー…」自ら自分をダメだしするとかなりしんどくて
前に進めなくなります…

ですが今の私は、心理学やカウンセリングを学んだことによって
このまま立ち止まるのか、進んでいくのかを選択するのは自分
であると分かったので、進むことを選びました。
自分の至らなさをバネにしてジャンプすると決めたのです。
【過去と他人は変えられないが、未来と自分は変えていける】
のです。

そして、子どもたちの内面をじっくりと意識しながら
見つめることが出来るようになってきたからこそ、
今までとは違った角度から我が子を客観的に捉え
今まで見てこなかった部分を認めることができるように努力しているのです。
が、これまたしんどいのです…


<反抗期の娘に対して>
「分かっているよ」「信じているよ」との
気持ちを持って接していながらも、自立しようとする娘の姿に対し
自分から離れてしまうのではないか…
親の知らないところへ行ってしまうのではないか…
自分の手をもぎ取られるような恐怖感、喪失感、悲しみ、怒りに襲われ
胸をかきむしられる様な苦しさを覚えました。
夫の仏前にしゃがみこんで、「しんどいよ…」と泣きじゃくりました。

ひとしきり泣いた後わかったのです、子どもは自分の体の一部だと。
そして学んだことを思い出し、まずは親の気持ちの部分をストレートに伝えました。

「心配やねん」「大事に思ってるよ」「安心したいねん」

子どもにとっては初めて私の気持ちを聞いて『おかんの気持ち』
に触れたのではないかと思います。

すぐに何かが変わるわけではないけれど
反抗期は人の成長にとって大事なことだから、
親は覚悟と度胸をもって構える必要があるのだと解りました。


<自分の殻に閉じこもってしまう娘に対して>
なかなか意思表示してくれず「思ってることを言わないなんて卑怯だ!」
と追い詰めてしまったこともありました。
「我が子の気持ちがわからない」という焦りや、脱力感、寂しさ、そして怒り。
やっぱりこんな感覚にさいなまれ、辛くて仕方がなかったのです。

ここでも勇気を出して学習したことを実践してみました。
好きで殻に閉じこもっているわけではないはず、
貝のように口を開かない娘をじっと待ちました。

「こんな風に思ってんの?」「それともこんな感じ?」
「ひょっとしてこんな風に考えてんのかな?」などなど、

いくつか確かめるように問いかけていくと、少しずつですが
その中から選んでぽつぽつとしゃべり出しました。


「どうやって言えばいいか分からへん。」
「ふてくされた態度を取ってしまう。」
そんな自分が嫌だと泣きながら教えてくれました。

「教えてくれてありがとう。」「それでいいよ、大丈夫。」
「解ってあげなくてごめんな。」
娘の気持ちが解ったことで安心感を持てた私、親から受容されたことで
娘も少しは安心して自己表現することを体験出来たのではないかなと感じています。

簡単な事ではないからこそ、ゆっくり、じっくりその子のペースに合わせて
子が成長するから親も成長できるのだと実感しています。


ある日突然、夫を失ったとき
「自分一人でこの子たちを育てるなんて無理」だから自分も死んでしまいたい
と思ってしまった出来そこないの母親です。
でも、生きていてよかった。全てはこの子たちのおかげです。
私のために子はいる。私の成長を子は見ている。
だから諦めるわけにはいかないのです。


まだまだ思春期の子育て奮闘中の私ですが、
子は体の一部だから我が子を大事にすることは
つまり、自分自身をも大事にできることなのですね。

by exkokoro | 2010-10-13 15:14 | 育児・教育 | Comments(0)

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