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【自分の落ち度を素直に認めること】


タイトル:ビジネスにも応用できる恋愛コミュニケーション【自分の落ち度を素直に認めること】
担当:仁平 ゆみ子
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 愛するひとから「ねぇ、これ違っているよ!」「そこはこうじゃないよ!」と自分の落ち度をズバリ指摘されたとき、
「あら、本当にそうだね。ごめんね。」と素直にサラッと言えたら
爽やかですね。

落ち度と言っても
①ちょっとしたケアレスミス、勘違いレベルの落ち度と
②自分の性格、人格にかかわるくらい直すのに努力と苦労が伴うような落ち度 
では、話もだいぶ違ってきます。


 しかし私は①レベルの落ち度も素直に認められないことが昔はよくありました。
例えば、枝豆をゆでて食卓に出した時「柔らかすぎるよ。もっとかためゆでなきゃ!塩加減もちょっと濃いよ!」と夫に指摘されたのです。
確かにゆで過ぎたかな~と内心思ったものの、なんかケチをつけられた悔しさと焦りで逆切れしてしまいました。
「うちの実家ではこれくらいだよ!普通、枝豆ってこんなもんだよ。ふん!!」と。
夫の言い方も今となってはどうだったか忘れてしまったけれど、
私自身は、料理、それも枝豆も上手く茹でられないと言われたような気がして、主婦として、もしくは人間としての価値が下げられたような気持ちになっていたのだと思います。夫はただ枝豆もっとかたく茹でてよ、と言いたかっただけなのに。
つまり、料理にも、自分にも自信がもてなくて、傷つきやすい状態だったのでしょう。
こちらにとっては些細なことでも、相手にとって傷つきやすい部分に触れてしまうと指摘するのも怖くなりますね。

ビジネスでも、愛する人でも、相手の今のミスをサラッと指摘できる関係は、風通しがよく気持ちがいいです。
相手の反応に怯える必要がなくなるとき、本当に相手を大事にできるし、愛することができます。

傷つきやすいっていうのは、自分自身に自信が持てない状態
他者との親密な関係なしにはなかなか本当の自信は持てないものです。
傷つきながらも、失敗しながらも、愛する人、親しい人たちとの関係を続けていくうちに確かな自信はついていくのです。

最近の夫は「あれ?今日の枝豆はちょっと柔らかいね。」と言います。今日の・・・と言われると割と素直にさらっと受けとめることができます。
そしてなにより、夫からたくさん褒められ体験を積み、信頼関係をもち、自分にある程度の自信がもててきたとき、、
ちょっとの指摘や注意されたくらいで自分の価値が下がるなんて全く思わなくなっているからでしょう。
「あら、そうだね。ごめんごめん!」となります。
お互いサラッとして爽やかな空気が流れます。

 しかし、ビジネス、恋愛、(夫婦や親子もそうです)のような利害関係が生じる対人関係で、②のような落ち度を指摘することは大変難しいと感じます。

②のような、重大と思えるような落ち度を指摘したくなったとき
ゆっくり深呼吸をして1、2、3、とすこし立ち止まることにしています。
 1、今自分が相手に伝えたいことは、本当に相手にとって必要な
   ことなのか?
ただ私が伝えたいと言う自己満足ではないか?
   または八つ当たりなど複雑なものが絡んでいないか?

 2、伝えたい内容、表現はこれでよいのか?

 3、伝えるべき時は今なのか、機が熟しているか?
   今なら相手に受けとめられる余裕があるか?

以上の三点を確認した時、勇気を出して指摘することがあります。
とても勇気がいります。
本当に相手のことが大事で、愛しているからこそ伝えたいと思う時だけ実行します。

嫌われるのが怖いから、相手の反応に怯えるがために、言うべきことを言わずにいると必ずそこから亀裂はできていきます。

しかし、ビジネスでも恋愛でも、家族でも、どんなに信頼していると思っていても、相手の人格まで傷つけてしまうことは絶対にさけなければなりません。

 実は夫に対して結婚以来ずっと気になっていたことを20数年も言えずにいました。どうして言えないのか、ずっとわからなかったのですが、これを言ったら夫の内面を深くえぐることになるという予感があったからだと思います。

数年前、上記の三点を満たしたことを確認した時、勇気を出しました。予想通り、彼の反応は深刻なものでした。彼自身の見たくない内面を見ることになり、そのときの苦しそうな表情は忘れることができません。でも、彼の対人関係において重要な支障をきたすのではないかという私の危惧と、なぜそういう言動をするのかという率直な問いかけという形をとりました。そして私はあなたをずっと愛していることを伝えました。
気になる点を指摘し、伝えたことにより前より一層信頼関係が深くなったと実感します。

②の場合は大変なエネルギーをお互い消耗するので、とても大事だと思える人、愛する人であるからこそ実行するのだと感じます。

ビジネスにおいても、恋愛においても、①と②が両方実行できることが、ともに成長しあい気持ちの良い関係を築いていけることにつながると思うのです。

私自身の②の失敗談は数知れず。
失敗して転んでやっとわかってきた、そんな感じです。

大事な関係だからこそ、あえて言わない、伝えない、という気持ちも理解できます。
でも、より自由に、より心楽しく生きていくためには・・・
と考えたとき、ちょっと大変だけど、頑張ってみる価値は
大きいと思うのです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

by exkokoro | 2010-09-24 11:22 | 恋愛 | Comments(0)

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