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【どうせこんなものよと醒めた恋愛】


タイトル:今まででいちばん学びが大きかった恋愛は?【どうせこんなものよと醒めた恋愛】
担当:仁平 ゆみ子
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今までいちばん学びが大きかった恋愛といえば、
社会人になってはじめて結婚を前提としたお付き合いをした人。

20歳にして今でいう「婚活」していたのです。
30年前当時は24~26歳が女性の結婚適齢期と信じられ、
日本特有の「標準病」にかかっていた私は、
その時期を逃すと結婚できなくなるか、もしくは
どんどん条件の悪い人(!)としか結婚できないと
洗脳されていました。
とびきり美人や才能豊かな人は別格だけど、私のような
平凡な女の子は25歳までに結婚しないと大変な恐ろしいこと
になるに違いない!!と強迫的な気分で、過ごしていました。

結婚相手に理想を求めるべきではない、大恋愛なんて無理。
理想と現実のギャップに目を向けよ。現実を見るのだ!と
自分に言い聞かせて・・・まだ20歳だというのに!

大正生まれの母親は「結婚することが女の幸せ」と呪文の
ように言う人でした。それなのに「結婚は忍耐、我慢、面白い
ことなんてありはしない。でも一人でいるよりはずっとまし。」と
父親の愚痴を言い、精神的自立が弱い依存的な人で、
全く尊敬できず、子供のころから強い反発を感じていました。
それなのに結局、しっかり母親の考えが刷り込まれている現実。

私の30年前の婚活の条件は
①安定した経済力。これは絶対的条件。不安定な経済は夫婦の関係に強く影響することを子供時代から感じていた。子供の教育にも不自由が出る。(と思い込んでいた)
②私を愛してくれる人。大事にしてくれる人。
どんなに心ときめいても両想いになる見込みのない人は×。
愛するよりも愛される妻になりたい。(と思い込んでいた)
これは自分が優位に立ちたいという本音です。そして振られることを極度に怖れていました。

以上①②の条件は譲れないもので、そのほかは贅沢言いません、どんな方でもこの2条件を満たす人ならOK。
だって25歳までに結婚するべき、と決めているのだから!!
でもこれって大事なものが欠けているんです。
「この人が好き♪」という身体全体で感じる直感的なものって
本当は一番大事なのに、このときは重要視していなかった。

それでも彼とのお付き合いは恋人気分も味わえたし
楽しいこともたくさんありました。
そんな会話の中で彼が言った言葉が引っかかって私を
フリーズさせたことは忘れられません。
僕なしでは生きていけないくせに」と冗談っぽく言われた時
私は〈えー!!あなたいなくても生きていけるよ〉と
思ってしまった直後、〈ああ、私はこの人を愛してはいない〉と。
どうしてその言葉に嫌悪感をもってしまったのか
理由は分からなくて説明もできず、ただもうこの人は無理!
と思って彼との別れを切り出しました。数日後、別れ話のとき
別の理由を持ちだして彼に別れたいと伝えたように思います。
本当は、「僕なしでは生きていけないくせに」が嫌だったこと
私は、相手によりかかり依存する関係は嫌だと言うことを話し合うべきだったのかもしれないけれど、20歳そこそこの私には別れるので精いっぱいでした。
そして最後に彼から言われた言葉に、ショックを受けました。
「君と付き合おうと思ったのは、○○会社という大企業に
勤めていることが大きかった。身元が保証されているからね。」
と。
そうか、そうだったのか。と。
結局わたしたちは鏡のような似た者同士。
自分が優位に立てていると思っていたけど、相手も同じだった。
それから年に一度別れた季節に電話をかけてくる彼に、不気味さを
感じていました。別れたのになんで電話かけてくるの?もう
やめなよ、と3年目くらいにやっと伝えられました。
今思うと、随分と幼く未熟な付き合いをしていたなと感じますが

◎パートナーは自分の鏡ということ。自分だけ優位はありえない。
◎あなたなしには生きていけない、ではなく
「あなたといると人生が楽しくなる、元気になる」パートナーを

みつけようと心から思いました。
◎そして、「愛されること」と「愛すること」両方が大事。
愛することは、相手というより自分自身の問題だということ。


知り合って28年の夫との結婚生活は、きれいごとでは片付けられない面倒な問題もあったけれど、人間として尊敬できる人、異性として愛することのできる人、結婚生活の中に恋愛感情はある、と
実感できます。恋愛感情、これは自分の中から湧くもの。
自分の中から湧くものはどんなことも大事にしていきたいのです。

by exkokoro | 2010-08-27 15:16 | 恋愛 | Comments(0)

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