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本当にネットでの恋愛でゴールインしていいのか(3)【その後】


タイトル:本当にネットでの恋愛でゴールインしていいのか(3)【その後】
担当:仁平 ゆみ子
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【テーマ】本当にネットでの恋愛でゴールインしていいのか
【今回の視点】その後


ネットで知り合い、メールのやりとりから実際に会ってみた。
意外なこともあったけど、会うたびに二人の距離は近づいていく実感がある。
会っているとすごく楽しいし安心できる。
ずっと一緒にいたいなと思える人だ。

「このままいくともしかして・・・プロポーズされるかも?」
または、「このままいくともしかして・・・プロポーズすることになる?」
と思うのも自然なことですね。
相手のことが好きであればあるほど、ドキドキわくわく幸せな気持ちになります。

しかし、男も女もふとよぎる思い「本当にネットでの恋愛でゴールインしていいの?」

「ゴールイン」とはもちろん「結婚」ですね。
「結婚」とは、「自分の残りの人生を一緒に歩むパートナーを決めること、その人と新しい家族を作ること」なわけです。

このふとよぎる思いの陰には3つの意味があるのではないかと考えられます。

①ネットという一見安易なツールで自分の残りの人生を決めてしまっていいものか。

②ネットで知り合ったがゆえ、相手の素性で未知な部分が多いのではないか。本当にこの人に決めていいのだろうか。

③結婚そのものに対しての躊躇。結婚ってなんだか面倒くさそう。結婚して私不幸にならないか心配。



純粋に①だけの思いであれば、まったく気にすることはないですね。
数十年前まで日本は結婚適齢期というものがあり、結婚はみんながするものという社会の価値観があり、職場や周囲で世話好きな大人やおせっかいな大人が頑張って若者を結婚させるような雰囲気がありました。

のんびりしていてもいつのまにかその流れに乗って異性と知り合い結婚していた時代は、ある時期のプレッシャーあるものの自然な流れでほとんどの若者が恋愛して、またはお見合いで結婚していたのです。

ところが今は、結婚適齢期などという社会のプレッシャーはなくなり、周囲のおせっかいな大人も減り、職場恋愛結婚や人の紹介での恋愛結婚が激減。
よほど積極的な人でないと異性と知り合う機会が現実的にすくないという独身男女が多いことに驚かされます。

ネットで知り合い恋愛することは、これからも増えて行くことは確実で、現実にゴールインしているカップルが多いのも事実です。
純粋にネット恋愛でゴールインを迷うのだけであれば、全く問題がないと言えます。


②の場合、相手に対してのわずかな不安があるとしたら、ここはじっくりと考えてみる必要があります。

出会いから恋愛に流れる中で相手のマイナス面は必ず見えてきます。
それは考え方から日常のちょっとした癖、動作まで、気になることがあれば、そこはどう折り合えるか、自分が許せる範囲なのか、ということを相手とのコミュニケーションの中でよく検討しておく必要があります。

結婚して一緒に生活するとほぼ間違いなく、そのちょっとだけ気になっていたことが、実は大問題だったり、我慢できなくて爆発してしまうことになりかねないからです。
これは自分自身も同じことです。
自分の弱点、欠点をよく知っているかどうか。
相手のマイナス面とどうつきあうかということは、結婚前から乗り越えなくてはならない大事な課題です。

ただ、あらゆることには二面性があります
たとえば
慎重な人だな ⇔ いつまでもクヨクヨ悩む人だな
大らかな人だな ⇔ 鈍感でデリカシーがない人だな
親切で人がいいな ⇔ 断れなくてちょっと被害妄想な人だな
丁寧で几帳面な人だな ⇔ 神経質で面倒くさい人だな
頭が良くて行動が速い人だな ⇔ 短気で飽きっぽい人だな
自信があって頼もしい人だな ⇔ 傲慢なところがある自己中な人だな

結婚して10年以上たってしみじみとわかることもあるんですね。
徐々にものごとをかえていこうとする気の長さと優しさがある人はキャパシティが大きい。

気になること、知りたいことは我慢しないで口にだして伝えてみましょう。
もし相手が不機嫌になったり、隠す様子が見えたら、そこをあなたがどう感じるか、そこからコミュニケーションが深まっていくのです。

時にはぶつかってみることも必要かも。
相手に対する不安を解消するためには、不安に思うことを口に出し伝えることが基本ですね。
周りにいる信頼できる既婚者に会わせてみるのも、自分では気づかないことを指摘してくれるかもしれません。
相手の家族や友達にもどんどん会わせてもらいましょう。
相手の母親(または父親、兄弟姉妹)に対するものの言い方や、友達との接し方で今まで見えなかった相手の親子関係や素の人柄がわかったりします。

結婚してうまくいくかどうかは、「一緒にいて気持ちが楽になるかどうか、楽しめるかどうか、ずっと話していたい一緒にいたいと思うかどうか」が実は一番じゃないかなと思うのです。

そして一つでも心から尊敬できることが具体的にあること。
お互いに心から尊敬できる部分が具体的にあることは長い結婚生活で確かな支えになります。


さいごに結婚そのものに躊躇してしまう③は当然といえば当然。
結婚はメリットとデメリットで考えると、多くの方がデメリットと考えるのはよくわかります。

ひとりのほうがお金も時間も自由に使えます。
「パートナーと生活すると束縛され自由に出来るお金も時間も減って、我慢をたくさんしなければならないかも・・・」
「結婚したら相手の親族との面倒な付き合い、家事と子育てでヘトヘトになって仕事ができなくなるかも、自分が灰色に消耗していくだけかもしれない・・・」

こんなふうに結婚することで自分が今より不幸になる大きなリスクがあるなら、恋人同士の彼女と彼氏でいるほうがいい、今とくに困っていないし幸せだしこれでいいのでは、と思ってしまうのは無理もない。

ここで本気で生涯ひとりで生きていくほうが、自由で楽だ、灰色の結婚生活を送るくらいならひとりで自由に恋愛しながら生きていく覚悟を持つことは心からカッコいいと思う。

よく、今はいいけど老後が不安で寂しいから結婚する、と言う人がいるが、どうだろう。
結婚していたら老後は不安じゃなくて寂しくないのか? 疑問だ。
世の中の重大なことはすべてひとりでしなければならない。
生まれること、就職すること、学ぶこと、結婚すること、死ぬこと。

それでは、あえて結婚するメリットってなんだろう?

血も繋がっていない全く違う個性のもとにうまれついている男女が、恋愛して、決断して一緒に生きていく、家族を作っていくことで、自分の居場所を定め、精神的な豊かさを経験していくこと。
一緒に成長していける充実感を味わえること。ではなかろうか。

結婚相手に幸せにしてもらおうとか、何かを貰おうと期待しているとがっかりすることになるかもしれない。
自分が幸せになるためにまず相手に何がしてあげられるか、が問われる。

心から愛するということができたときに人は相手から愛されるのだと思う。
夫婦といえど、親子といえど、自分と相手とは違う個性のもとに生きているという厳しい認識をもち、その違いを許容しえると言うところから始まるので、結婚して家族をつくるということそれを続けるということは案外甘いものじゃないのです。

すべての関係は時の流れのなかで変わっていくので、それに合わせて自分も適切な役割を果たす必要もあるからです。
たとえばパートナーの病気やリストラ、転職、子供の病気、親の介護などが考えられます。

それでも、今あなたの目の前の人を愛せるかもしれないと思えたとき、面倒くさそうにみえる結婚という長旅に出てみるのもわるくないんじゃないかな、と心から思えます。

旅をはじめるのも、やめるのも、つづけるのも、自分次第です。
人生の選択には賭けのような要素が大きく含まれます。
いくら頑張っても望むものすべてが手に入るとは限らないこと、わざわいと思えるようなことが後になって福に転じるようなことがあることを、しみじみ経験できること、パートナーとともに苦労しながらも成長できることが結婚という旅なのかもしれません。

by exkokoro | 2011-04-02 10:21 | 恋愛 | Comments(0)

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