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始まりとそれから


タイトル:始まりとそれから
担当:舞原 惠美
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みなさん、こんにちは。カウンセラーの舞原惠美です。


突然ですが、

自分はなぜ生まれてきたのだろう
自分という存在にはどんな意味があるのだろう
自分って何者?

みなさんの中には、ひょっとしたらこのようなことを考えたことがある方も
いらっしゃるかもしれませんね。

(「こんなこと考えるなんて、青い青い。大事なのは、今ここにいて、これからどうするのか、ってことだよ」とお思いの方も今しばらくお付き合いください~!)

人はどうも「自分の事をわかってほしい」「説明したい」と思うもののようです。
いっときは「アイデンティティー」という言葉が流行したりもしました。

そして、「自分の始まり」に思いを馳せます。

父がいて、母がいて、そして自分が今ここにいる。

ある人々にとっては、親はそこにいるだけで謎を発する存在です。
「どうして私はこの人の子供に生まれたんだろう?」


私は商家の長女として生まれ、妹がひとりいるだけでしたので、「跡取り娘」の期待を受けて育ちました。
子供の頃、父が「おまえが男やったらなあ」と言うのを何度も聞きました。
そのたびに、「私が女だからおとうさんに好かれないんだ」と思ったのを覚えています。

また、父は「親の言うことは素直にハイと聞いたらええねん」と言う人でしたから、納得できないことに口ごたえしようものなら、雪の日に庭の木にくくりつけられるわ、後ろ手にしばって押入れに閉じ込められるわ、ろうそくは垂らされるわ、やいと(お灸)はされるわ、で、えらい騒ぎでした。
これらの「お仕置き」は、全然こたえませんでした。当時はどこの家庭でも普通に「しつけ」として行われていて、私にとっては「またか~」と収まるのを待っていればいい、というくらいのものでした。
辛かったのは、言い分を聞いてもらえなかったこと。受け入れられていない、好かれていないという思いばかりがつのっていきました。

それでも怖れず反抗できたのは、いつも母が守ってくれると安心していられたからです。
例のごとく木に縛り付ける為に、私を担いで庭に出て行く父の後ろを「許してあげて」と泣いて追ってきてくれる母がいたからでした。
「何も悪いことしてへんのに、許してもらうことなんかないわい!」とわめく私は、さぞ憎たらしい子供だったろうと思います。(^_^;)


時がたち、好きなように進学させてもらった私は、ついに社会人としての進路を決めなければならない大学卒業を迎えました。

長女として家業(洋服小売業)を継ぐことを期待され、存在理由と感じて育ってきた私は、修行の為あるファッションメーカーに求職し内定をもらいましたが、毎日悶々としていました。

本当にこれでいいのか。

私が興味を持ち、惹かれるのは語学であって、ファッションには全然関心を持てなかったのです。そんな私がこんなふうに進路を決めてしまっていいのか。

しかし、跡取りを放棄するのは、子供の頃の体験とあいまって、父親から完全に見放されるような気がしてとても怖ろしいことだったのです。自分のいる意味がなくなってしまうようにさえ感じていました。

ずっと迷い続けていたある日、部屋で天井を見つめていると、突然
「やっぱり、ダメだ! 一度しかない人生、したくないことをやって終わって何になるんだ」
という思いが湧き上がり、即、会社に電話して内定を取り消してもらいました。

「うわっ、やっちゃった!」と思いましたが、緊張がとけた虚脱感とそれを上回る解放感を感じていました。
初めて自分自身の人生を手に入れた気がしました。と同時に、父に受け入れられる希望を捨てた瞬間でもありましたが、そんな代償を払っても、決断した後は、本当にすがすがしい気持ちになりました。部屋の天井が光り輝き、その天井を抜けて宇宙まで飛んでいってしまうような自由を味わいました。


自分が生まれてきた意味は、誰に決められるものでもない、自分で決めていい、そう思います。
やりたいことをやっていいと自分に許可を出せると、父を失望させて申し訳ないとは思うものの、それまで重苦しくイヤだと感じていた「期待」も、かえって「されるというのはありがたいことでもあったんだなぁ」と思えるようになりました。

人生の始まりにおいては、自分でどうにかできることは少ないかもしれません。けれど、成長し責任が取れるようになるにつれ、選択肢はひろがってきます。
名曲「My way」のように、これが私が選び、創ってきた人生だ、と言えたら素敵ですね。
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by exkokoro | 2010-11-24 10:39 | 生活・生き方 | Comments(0)

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