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きょうだい順位の影響とは?

タイトル:きょうだい順位の影響とは?
担当:仁平 ゆみ子カウンセラー
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こんにちは。仁平ゆみ子です。
家族のコラム、今回は『きょうだい順位の影響とは?』です。

「兄弟姉妹順位」って実はその人の性格に意外に大きく影響しているのでは、と感じたりしませんか?

我が家には二人の息子がいますが、彼らが小学生時代のこと。
とても落ち着いておとなしめの学年は長男長女が多い、
やたら元気で先生がまとめるのに苦労するのが次男三男が多い学年でした。
たまたまかな・・・とも思いますが(笑)


あくまでも傾向ですが、
男でも女でも第一子は親も初めてのことなので慎重に子育てするせいでしょうか、保守的、勤勉。
長男は幼いころは頼りないようでも成長につれ、
自分のことは自分でなんとかすべきと頑張るタイプが多いようなきがします。
長女は幼いころからしっかり者、頑張り屋さんが多いですね。
親はついしっかりしてる長女に甘えてしまうなんてことも多いようです。


第二子で下に兄弟姉妹がいる中間子は、子供時代はなかなか日が当らない位置に。
それだからこそ親の注目を得るために問題行動おこしたりすることも。
成長するにしたがい親をあきらめ自立の道に行くのが早い傾向ありです。逞しくわが道を行く。


末っ子になると、親も対応が緩く甘くなってきます。
依存的になる場合もあれば、無駄な努力せず必要あれば援助を求めることができる
甘え上手な面があるのでは。


一人っ子は、深刻で厳しい(!)
きょうだい関係である対人関係の葛藤未経験のため依存的、自己中心的になる恐れもあるけれど、
一方では自立的で他者と一緒に生きていく努力をすることができる。


私のまわりでは、自立的で友好的な一人っ子が多いです。

以上はあくまでも傾向なので、「え?ちょっと違う」と言う人もいるでしょう。


我が家の長男は、小さいころから病弱で手がかかり、
いけないと思いつつ甘やかしてしまったように思います。

長男は、外で「え!弟いるの?絶対お姉ちゃんがいるでしょ。それか一人っ子!」と言われ、
次男は「お兄ちゃんがいるの?うそ!妹がいる感じ」と言われることが多い様子。
つまり甘ったれで甘え上手な長男と、しっかり者でやさしめの次男の兄弟。


そんな兄弟も22歳と17歳になってくると、様子が変化してきました。
ダメダメ兄ちゃんが、なぜかしっかり者に急変し、逞しいしっかり者かと思っていた弟が、停滞中。

子育ては、難しい。

言葉には出さぬが、ここにきて兄の急成長に脅威を感じ、自分に自信をなくしているように見える弟。


次男にも自信をもってもらいたい、と今になって夫婦であくせくしてしまう。
高校生の塾に夫婦で説明会に行ってしまった。

ゼミ形式の国語塾、
「なんて面白そうなんだろう、こんな塾に私も行きたかった!」とわくわくした私は、次男にこの塾をすすめる。
そっけないし、のらりくらりの次男の態度。
「ねぇやる気があるの?ないの?やったほうがいいよ」と責め寄る私。

その姿を見て、
「母さん、間違ってる。母さん自分のためにやってるでしょ!弟が自分でやろうと思わなければ意味がないよ。とくにその国語塾は。」(長男その塾体験済み)と長男。
「はぁ、そうだわ・・・たしかに。なんか焦ってる。自分の不安が強いことに気付いた。」と私。


長男がいないところで次男は言った。
「それにしてもさぁ、兄ちゃんのあの偉そうな上から目線の態度なんだよ。むかつく!なんで兄ちゃんに俺たち文句つけられなきゃなんないの?!」と次男。
「ほんと、だよねー。兄ちゃん偉そうだよね。まったくだ。」と私。(内心笑っている)


とんがってる兄弟に対して、母親としてはなんとも迫力がなくて情けない限りです。


「兄弟仲良くしなさい」なんて野暮なことだけは言いたくない。
とんがっていようが(今はむしろとんがっていたほうが)相手に関心を向けているのは悪くない。
今は、弟のほうが兄を意識して自分の価値を不安にしているところがあるなと感じています。
少し前は逆だったのに。


「きょうだい仲良くしなさい」と親に言われなくても勝手に仲良く波長が合う関係もあれば、
きょうだいは他人のはじまりともいいます。

べつに仲良しじゃなくていいのです。
対人関係におけるもっとも熾烈な葛藤があるきょうだいも、個人を鍛えてくれるのですから。


親であれば子供たちに平等に接するべきという願いをもってしまいます。
でも、それを期待し望み続けると現実的に満たされることが少ないと感じます。

そういう現実を知りつつも、
親子、きょうだい、夫婦は人として対等に生きたい、感じていたいと強く思うのです。


親としては、子供が自分の課題に取り組む援助をするけれど、
親が叱って子供に取り組ませたり、代わりにやってしまっては対等な関係にはなれないですね。

なかなか難しいですが、あきらめずにコツコツですね。

by exkokoro | 2011-01-26 00:00 | 育児・教育 | Comments(0)

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