人気ブログランキング | 話題のタグを見る
Excite ブログ

家族間のコミュニケーションは、人間関係のリハーサルでもある



タイトル:家族間のコミュニケーションは、人間関係のリハーサルでもある
担当:長谷川 さとみカウンセラー
-------------------------------------------------------

みなさん、こんにちは。
カウンセラーの長谷川さとみです。


このタイトルの言葉は、『アサーティブ・コミュニケーション』
という本の中にあったものです。

『アサーティブ・コミュニケーション』の説明をしますと、
まず、心理学を学ぶにあたって『アサーション』という技法があります。
【より良い人間関係を築くための、自分も相手も大切にした自己表現法】のことです。

この『アサーション』を行動に移して、
【自分も相手も尊重し、より良い人間関係をつくる自己主張スキル】とて身につけたいものが
『アサーティブ・コミュニケーション』なのです。


自分も相手も尊重し、より良い人間関係をつくるために
自己主張するって・・・???

ちょっと理解できなかった私ですが、
今では自分にとって必要なことだと実感しています。

なぜなら、わたしのやっていることは
いつも『アサーティブ』とは程遠いものだったからです。



私のいつもの行動パターンは、
・相手を優先するあまり、自分はいつも後回し。
・自己主張をしないから、自分の気持ちは伝わらない。

そして、「言いたいことが言えない」「どうせ言っても無理、だから言わない」
と、諦めてしまう私の思考パターンでもあります。


でも、こんな風に思ってしまうのは私だけでなく、
私の母や娘も同じように考えてしまうようです。


親に対して自分の主張を通すこと、
また、親の主張を拒否するのって難しいと思います。

それは、家族という文化の中で築かれてきた、
独特な力関係が影響しているからなのです。



子どもをいつまでも自分の所有物だと勘違いしてあれこれ指図し、自由を奪ってしまうと
「どうせ拒否してもダメなんでしょー」と、
子どもは諦めて自分の主張などしなくなります。


これが家庭の外での人間関係でも繰り返してしまうのです。

・自分の意見は言わず、諦めてしまう。
・言いたいことを【言わない】という習慣ができている。
・自分の考えや思いをどう伝えていいのか分からない。
こんな風に人とコミュニケーションを取ることが苦手だと感じてしまうのですね。


これでは、人生のいろんな場面でしんどくなるでしょう。
友人関係、恋愛関係、夫婦関係、職場での関係・・・

例えば、
・とても頑固一徹の父親の下に育ったとして、
            ↓
 自分の意見は通してもらえなかった。だから「どうせ言っても無理なんだ・・・」と
 話をする気も無くなるような家庭。

・職場にも同じように頑固な上司がいたら、
            ↓
 自分の意見は聞いてもらえず、
 「もう、言っても無駄だな・・・」と諦めてしまい仕事にも支障が出ます。



【家族間でなされる会話は、家族の外の人間関係のリハーサルでもある。】のです。

家族の中で自由に会話ができる雰囲気があれば、
家族外の人間に対しても、同じような態度がとれるのではないでしょうか。

家族の中でも、お互いが自立した人間であるためにそれぞれを尊重したいですね。

そして、家族間が人間関係のリハーサルをできるような
コミュニケーションをとれる場でありたいと思います。

by exkokoro | 2011-02-16 00:00 | 家族 | Comments(0)

Copyright © Excite Japan Co., Ltd. All Rights Reserved.
免責事項 - ヘルプBB.exciteWoman.exciteエキサイト ホーム