嫌われた体験

タイトル:私をカウンセリングに導いた出会い 【嫌われた体験】
担当:小幡 佳子 カウンセラー
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昨日まで仲の良かった同僚が、翌日からあからさまに冷たく、素っ気ない態度に豹変。
楽しかった会社生活が、一転して惨めで寂しいものに様変わり。
なぜ嫌われたのか分からない。。
このパターンを私は二度経験しました。
転職した次の会社で二度目が起こったときに、
・こうも同じことが繰り返されるのはなぜだろう?
・相手の気持ちが分からない!
・人の心理を理解しないと人間関係はうまくいかない!
と思ったのです。
これが心理学(カウンセリング)を学び始めたきっかけでした。
二度の出来事の共通点は、私の下手くそなコミュニケーション。
例えば・・
会社の飲み会。いつもなら同僚と仲良く参加するところですが
その日は気持ちが乗らない・・という場面でのこと。
内心では次のように思っていました。
・疲れていて頭痛がする
・遅くなると夜道が怖い
・同僚はすごく行きたがっているなぁ
・私は行ったとしても、本心から楽しめないだろうな
・どうしよう、困った・・帰りたい
そして「飲み会、行くでしょ?」と誘う同僚に対して
実際に私が言ったのは・・
「私は帰る」
「自由にやろうよ」
・・バッサリ、という音が聞こえてきそうです。
結論しか言わない冷たい言い方。
[帰る]を貫くためだけの自己中心的な発言。
思っていることと言っていることにギャップあり。
相手の立場に立ってみたら、ショックでしょう。
楽しみにしていただろうに、その気持ちに触れてもらえず。
仲が良いと思っていた相手に、一分の隙なく拒絶され。
その傷ついた気持ちが、翌日からの同僚の態度に思いっきり表れていたと思います。
同じように、気持ちを言葉で伝えることなく、拒絶の態度を示すというやり方で。
他人は鏡ですね。
とてもイヤな体験で、私もずっと許せなくて怒りを心に溜めていましたが、
出来事の意味が分かるとようやく心に[済み印]を押すことができました。
相手の事情や気持ちなど、理解していることを言葉で伝えること。
自分の気持ちや状態を、言葉を尽くして伝える努力をすること。
このコミュニケーションの課題に向き合わせるため、
同僚は私の人生に登場してくれたのだと思えるようになったのです。
[転んでもただでは起きない]精神というのでしょうか。
失敗を汚点として捉えるのでなく、学び・経験値とする考え方を得られたことは、
カウンセリングを学んで良かったことのひとつです。
by exkokoro | 2010-07-07 00:00 | カウンセリング | Comments(0)