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親子でも夫婦でも自他境界線をひく



タイトル:親子でも夫婦でも自他境界線をひく
担当:仁平 ゆみ子カウンセラー
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こんにちは。仁平ゆみ子です。

今回のコラムは家族について。

さて家族ってどんなイメージ?
「あったかくて」「やさしくて」「守ってくれる」もの?


もし、あなたがそれだけのイメージと理想で家族を描いていたら
ちょっとキケンかもしれません。
家族はこうあるべき、こうあってほしい、という思いも大切にしながら、読んでいただけたら嬉しいです。


私の家族のイメージは、ちょっと過激ですが、「徹底的に個人を鍛える場」という感じ。

なんていうか、ひと家族がファミリー船に乗って航海しているのではなくて、
家族は生まれながらにひとりひとりが一艘のボートに乗っているイメージなんです。

たとえ子供であっても一艘のボートを幼いながら漕いでいる。
沈没しそうになっては、家族やいろんな人のボートに助けられる。

ボートは別だけどいつもお父さんお母さんにはくっついている感じ。
お母さんにはピタリとくっついて甘えたり面倒見てもらっている。
それが、思春期あたりから少し様子が変わってくる。

自分でちょっと遠くに行ってみたくなって、親を心配させる。
家族以外の仲間ができる。本気の恋をする。
親は、あれこれ注意したり心配でハラハラしているのに子供はどんどん遠くの海に冒険に出てしまう。
成長し大人になると、彼らはいよいよ家族を離れ大海に漕ぎ出す。
親からの自立。真っ暗な海は怖いけど大丈夫と思える。

一方では、遠くに行きたくない子も、母から離れたくない子もいる。
そんな子を心配して親たちが焦ってあれこれアドバイスしても、自ら漕ごうとはしない子もいる。
それが必要だからそうしている。
自分のボートがある限りいつか自分の意思で漕ぎ出す可能性に満ちている。


夫婦も死ぬまでずっと別々のボートに乗ってそれぞれの意思で漕いでいるイメージですねぇ。
別々のボートに乗っているけど、仲良くしたり愛し合ったりできます。
別々のボートだからこそ・・・!!これは重要なポイント!
人生の途中で、それぞれの進路に違いが出て別々の航路を選ぶこともできるわけです。
もちろんずっと一緒にいることもね。


以上が私の家族のイメージ。ちょっと変わってますか?

「あったかくて」「やさしくて」「守ってくれる」という裏のイメージは、
「息苦しい」「窒息」「支配される」なんてことがあるのですよね。



こんな風に思うようになったのは、二人の息子を育て鍛えられたことが大きいと感じます。
夫と結婚した当初も、すっかり夫の船に乗り込んだ気分でした。
私を守って!優しくして!って・・・いやいや、それは不自由だったんですよね。
あまり楽しくないし、疲れるし。クタクタ。


そこで覚えたことは、自他境界線を夫にも息子にもひくこと。
なんだか、家族なのに、線をひくなんて、みずくさい、冷たい感じありますか?

相手を突き放すとか関係ないと無視することではないんです。
それは相手のことを大切にすること。相手の課題に土足で踏み込まないこと。

息子が考えて、やるべき課題を、
心配だからと言って私が踏み込んでしまうことが日常でよくあったものです。
その都度、イエローカード、レッドカード出されました。
子供ってすごいですよ!! 親が子に育てられるって真実ですね。


長男が不登校気味だった4年間は、
私が堪え切れず彼の課題に土足で踏み込んでしまったことが何度もありました。

すさまじい反抗にあい、毎日親子でバトル、もう傷だらけで疲れ果てました。
高校生になったある日、学校から帰宅して「疲れた、もう駄目だ」とソファに倒れ込む長男をみて
≪またか・・疲れたばかりでいやだな≫と心で思ったのです。

そして、「そう、疲れたの~ それじゃ早く寝なさい」反射的に私が言ったところ、長男は答えました。
「寝るかどうかは自分で決める。母さんは そう、疲れたの~だけでいいからね」と
怒るでもふざけるでもなくサラッと。
もう参ったな~と感じでしたねぇ。


次男も小学生の時、怒る私に
「ママってさ、今僕のために怒ってるんじゃないよね。ママ自分のために怒ってるんでしょ!?」と。
何のことで怒っていたか忘れたけど、とにかく図星だなと思ってハッとしたものです。
ああ、鋭いなぁ、参ったなぁ。


そんな小さなことはしょっちゅう起きるので、さすがに自分の思いに向き合うことに興味を持ちました。
家族の誰かに言われた一言にカチンとくるとき、そんなときこそチャンスなんです。

なんで私カチンときたんだろう?って紙に箇条書きで書き出していきます。
そうすると自分がカチンとくるときの傾向がわかってきます。
その傾向がわかると、
そのカチンとした怒りの奥には「こうあるべき」という自分の物差しがあることに気付きます。



つまり自分の価値観というやつです。

その自分の物差し「こうあるべき」ってどこで刷り込まれたんだろう?って考えていくと、
子供の頃の辛い悔しい体験から来ていたりするんです。
身近な大事な大人から刷り込まれたことも多いです。

時間があるときは、その時のエピソードを再現して
紙に書いてその時の自分の感情と欲求を洞察していきます。

すると、この辺りから思ってもみない面白いことが発見されたりするんですよね。
これは、セルフカウンセリングといいます。

自己と他者の間に自他境界線をひくことが、とても大事なことなんです。
それは自分の気持ちを大事にすることであり、自分を知ることになるのです。
自分の内面を深く知ることは対人関係を楽にします。


それができてくると、自然に他者との心の交流が楽しくなってきます。
生きること、家族と交流することがとにかく面白い。

家族で個人を鍛えながら、心地よい関係になっていくことが、
のびのびと自分の人生を楽しめることなんじゃないかなっと今感じています。

自分の課題をしっかり自分でやることが楽しい。

それは他人からの評価に一喜一憂しなくなり落ち着いてきます。
家族一人一人がそんな風に自分の課題を、のびのびとやっているとしたら、
そこに支配や息苦しさを感じることはありえないのです。


皆さんも、自他境界線をだまされたと思って(!)ひいてみてくださいね。
大人になってからやるとこれが意外と難しい。

そんな時はカウンセラーを利用して、自分をみつめてみることが、
自然と自他境界線をひけることになるのです。
対人関係で悩みがたえない場合、やってみる価値が十分ありです!

最後まで読んで下さりありがとうございました。
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by exkokoro | 2010-10-20 00:00 | 家族 | Comments(0)

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